ひょんな事から

散瞳薬を右目だけに点眼しました。散瞳薬とは瞳孔を開いたままにする薬で、普段瞳孔は外の光の量に合わせて大きくなったり小さくなったりして目の中に入る光の量を調節しているわけですが、この働きを一時的に効かなくさせる薬です。瞳孔を開きっぱなしにするのでいつもより多くの光が目の中に入るわけで、これにより眩しさを感じる事になります。とりあえず本当に眩しくなったのでムスカ大佐ごっこをひとしきりやってみました。一人で。

あと記念に瞳孔の写真を撮っているときに思い出したんですが、ヨーロッパには「ベラドンナ」という草が生えています。ベラドンナとはイタリア語で「美しい女性」という意味で、なぜこんな名前になったのかというとこの草には散瞳させる成分が入っていて、昔女性がこれを点眼して瞳孔を開かせることで目を大きく美しく見せようとした歴史に由来するのだそうです。ちなみにこの成分の名前は「アトロピン」で、現在でも医薬品として使われています。